大腸がんポリープ切除

ポリープ大腸ポリープは、大腸がんの前がん病変です。大腸ポリープはそのほとんどががん化する可能性があるため、切除することで将来の大腸がん予防になります。当院では、大腸カメラ検査の中に大腸ポリープを発見した場合、その場で切除手術を行っています。日帰りで行うことができ、ポリープの切除にかかる所要時間は1個につき1-2分ほどです。大腸ポリープ切除を行った後は、入浴や運動、食事、アルコールなどの摂取に制限があります。術後の過ごし方や注意点に関しては、担当医師の指示に従って頂きます。なお、大腸ポリープの数や大きさによっては、入院加療が必要となるため、連携する専門の医療機関をご紹介しております。

大腸ポリープとは

大腸ポリープはそのまま放置しておくと大腸がんに進行してしまう、大腸がんの前がん病変とされています。大腸ポリープには、腫瘍性と非腫瘍性とがあり、その中でも最も一般的なのは腺腫と呼ばれるタイプです。腺腫は大腸の中でも特に直腸が好発部位ですが、他の部位でも発生する可能性があります。腺腫自体は良性の病変ですが、放置して成長を続けるとがんに進展することがあります。そのため、腺腫は前がん病変と見なされ、発見された場合には切除することで将来のがん化を予防できます。

症状

大腸ポリープの自覚症状はほとんどありません。大腸ポリープに硬い便が擦れて出血することがありますが、柔らかい便が通過する小腸よりにポリープが出来た場合は出血もなく、症状は全くないことが多いです。ポリープが小さい場合や、隆起のない場合も症状はなく、便潜血検査でも陰性となってしまいます。大腸ポリープを早期発見するためには、定期的に大腸カメラ検査を行う必要があります。特に、40歳以降になると大腸ポリープや大腸がんの発症リスクが高まるため、特に気になる症状がなくても定期的に大腸カメラ検査を受けることをお勧めしております。

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大腸ポリープ切除

大腸カメラ検査当院では、大腸カメラ検査の途中で大腸ポリープを見つけた場合、その場で切除手術を行っております。採取したポリープは、病理検査を行い確定診断することが可能です。切除手術はほとんど痛みがなく、短時間で済みます。大腸カメラ検査と切除手術を同時に行うことで、検査における下準備や食事制限などが1度で済みます。なお、大腸ポリープの数が多い場合や大きい場合には、連携する専門の医療機関をご紹介しております。

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切除方法

大腸ポリープの形状や大きさによって、切除方法が異なります。当院での大腸ポリープの日帰り手術では、なるべく電気を使わずに体にやさしい方法で切除を行い、治療後も安心して通常の生活を送っていただけるようにしております。また清潔操作のためポリープを切除する器具(スネア)はディスポーザブル(使い捨て)を使用します。
小さいポリープの場合は、通電を行わずにポリープを切除します(コールドポリペクトミー)。比較的大きいポリープの場合は、必要最低限の通電を行ってポリープを切除します。血液サラサラの薬を1剤のみの方はその場で切除することが可能です。入院加療が必要と判断した大きいポリープや、血液サラサラの薬を2剤飲んでいる方はその場で切除せずに適切な高度医療機関をご紹介しております。

コールドポリペクトミー

ポリープにスコープ先端のスネアを引っかけて、締め付けて切除する方法です。少量の出血がありますが自然に治まります。通電がないため侵襲が少なく、合併症の発症リスクがほとんどありません。安全性が高く頻度が高い切除方法です。合併症がないため治療後の注意事項も特にありません。当院では適応可能なポリープはすべてコールドポリペクトミーで切除しています。

ホットポリペクトミー

スネアをポリープに引っかけて締め付けて切除しますが、高周波電流によって焼き切ります。比較的大きい通電しないと切除できないポリープが適応となり、頻度はコールドポリペクトミーより少ない切除方法です。焼き切るため、まれに高周波電流の熱が周囲の腸管に伝わり、発熱、腹痛、腸穿孔、後出血などの合併症を起こすことがあります。通電量を減らすことによりこれらの合併症を減らすことができます。当院では、必要最低限の電流を極短時間使用し、かつクリップで傷口を閉じることにより、偶発症を少しでも減らすように努めます。
治療後は日常生活などの注意事項が5日ほど必要になってきます。

内視鏡的粘膜切除術

平坦なポリープでスネアを引っかけられない場合には、内視鏡的粘膜切除術を行います。ポリープの下に生理食塩水を入れてポリープを持ち上げます。そこにスネアを引っかけて、高周波電流によって焼き切ります。生理食塩水によって電流を流しても熱が伝わらないため、合併症を起こすリスクが低いとされています。必要最低限の電流を極短時間使用し、かつクリップで傷口を閉じることにより、偶発症を少しでも減らすように努めます。治療後は日常生活などの注意事項が5日ほど必要になってきます。

ポリープ切除後の注意点

コールドポリペクトミーを受けた方は内視鏡治療後の注意事項は特に必要ありません。
ホットポリペクトミーやEMRの手技により通電を行った方は下記の内容に従ってください。
大腸ポリープ切除手術の後は、出血や穿孔などの合併症を発症するリスクがあります。切除自体は日帰りで受けられますが、ご帰宅後は以下の点に注意しながらお過ごしください。食事や長距離移動などに制限が発生するため、大腸カメラ検査の日程は出張や会食などがないスケジュールで設定することをお勧めしております。

ご帰宅後の過ごし方

大腸ポリープ切除手術当日、ご帰宅後は安静に過ごしてください。

入浴

切除当日はシャワーで済ませ、翌日より湯船に浸かって頂いて構いません。ただし、切除後しばらくはサウナや長時間の入浴は控えてください。

食事

切除当日は、消化しやすい食事を摂って頂きます。また、香辛料などの刺激が強い食品や高脂肪食、高たんぱく食などは控えてください。

飲酒

切除後5日程は禁酒してください。

運動

切除後5日程は、腹圧がかかる姿勢や運動は合併症発症リスクが高まるため、医師の許可が出るまで控えてください。

出張・旅行

切除後5日程は、長距離移動やそれに伴う長時間の運転は控えて頂きます。また、気圧変動による身体への負荷が大きいため飛行機による移動も避けてください。

費用

  3割負担の方
診察料 約300~1,000円
大腸カメラ検査 約5,500円
大腸カメラ検査(ポリープ切除あり) 約15,000~30,000円
病理組織検査 約3,000~8,000円
約6,000~40,000円

☆ポリープ切除の費用は、ポリープを切除した個数ではなくポリープの場所(3か所)で決まります。
※鎮静剤を使用した場合、モニターの管理も含め3割負担で数百円の追加費用,料金がかかります。
※診療内容により、追加の費用がかかることがありますので目安としてお考え下さい。
※大腸ポリープ切除によって、生命保険・医療保険の保険金が下りることがあります。詳細はご加入の保険会社へお問合せ下さい。

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